FXの取引時間は?夏時間と冬時間の違いについて

FXの基礎知識

FX市場は、24時間取引が行われているため、世界中の投資家やトレーダーにとって非常に利便性が高い市場となっています。

しかし、取引時間外には市場の流動性が低く、スプレッドが広がりやすいなどのリスクもあるため、注意が必要です。

取引を行う際には、自身の投資目的やリスク許容度に合った取引時間を考慮して、適切な取引戦略を築きましょう。

FXの取引時間は?

FX(外国為替市場)の取引時間は通常、週5日間、24時間営業しています。

FX市場は、世界中のさまざまな金融センターによって運営されており、異なるタイムゾーンでの取引が行われています。

一般的に、以下のような主要な市場の営業時間があります。

東京市場(東京外国為替市場): 日本時間の午前8時から午後4時までの間が営業時間です。

ロンドン市場(ロンドン外国為替市場):日本時間の午後4時から翌2時までの間が営業時間です。

ニューヨーク市場(ニューヨーク外国為替市場): 日本時間の午後9時から翌6時までの間が営業時間です。

 

FXの夏時間と冬時間について

FX市場は、夏時間と冬時間による時刻の変更に影響を受けますので、以下に夏時間と冬時間について分かりやすく説明します。

 

夏時間

夏時間は、一部の国や地域で導入されており、通常の標準時よりも1時間進められた時間帯のことを指します。

夏時間が導入される期間には、時計を1時間進めるため、その日の取引時間が通常の取引時間よりも1時間短くなります。

(例、DMM FXの場合、月7:00~土5:50)

夏時間は、日中の時間帯を有効に活用し、日光を有効に利用することを目的としています。

 

冬時間

冬時間は、夏時間が終了した後に復元される通常の標準時のことを指します。

夏時間が終了すると、時計は1時間戻されるため、その日の取引時間が夏時間よりも1時間長くなります。

(例、DMM FXの場合、月7:00~土6:50)

 

FXの為替市場の値動きが活発になりやすい時間帯は

オーバーラップ期間

2つの主要な市場の営業時間が重なる時間帯で、特にロンドン市場とニューヨーク市場の営業時間の重なりが注目されています。

ニューヨーク市場の営業が始まる午後9時からロンドン市場の営業が終了する翌2時までの時間帯がオーバーラップ期間となります。

この時間帯は、両市場の参加者が同時に取引を行うため、値動きが活発になりやすいです。

 

東京市場のオープン時間

日本時間の午前8時に東京市場がオープンすると、日本を中心としたアジア地域の参加者が市場に参加し始めます。

この時間帯は、アジア地域の経済活動が活発になり、日本円を含むアジア通貨の取引が増加するため、値動きが活発になる傾向があります。

 

経済ニュースの発表時間

経済指標の発表や重要なニュースの発表など、市場に大きな影響を与える要因が発表される時間帯は、市場の値動きが活発になることがあります。

例えば、米国の雇用統計や利上げ発表、要人の発言などが挙げられます。

 

ただし、市場の状況は日々変化するため、必ずしも上記の時間帯が常に値動きが活発になるわけではありません。

また、取引する通貨ペアによっても異なる場合があります。

取引をする際には市場の時間帯やニュースの発表スケジュールを確認し、リスク管理を十分に考慮した上で取引を行うようにしましょう。

 

取引を避けたい時間帯やタイミング

朝の6時〜7時

東京為替市場の開場前である朝の6時〜7時は、取引参加者が少なく、値動きが小さくなる傾向があります。

しかし、高額な投機目的の取引が行われると、相場が急変する可能性があります。

年末年始と同様に、スプレッド(売り注文と買い注文の差額)が広がりやすいというリスクもあります。

 

年末年始

年末年始は、相場が急変するリスクが高まります。

年末にポジションを決済・調整する人が多いことや、欧米・中国などの企業の決算シーズンと重なることなど、通常とは異なる値動きを引き起こすさまざまな要因があるからです。

スプレッド(売り注文と買い注文の差額)が拡大する傾向もあります。

 

重要な経済イベントの前後

重要な経済イベントには、例えば以下のようなものがあります。

・重要な経済指標(米国の雇用統計、主要国のGDPなど)の発表

・要人発言(中央銀行による政策金利の発表、主要国首脳や中銀総裁の講演など)

こうしたイベントの前後は、市場参加者が様子を見るために取引を控える傾向があり、その後に急激に取引が活発になります。

相場が急変する可能性が高まり、値動きを予想しにくくなるため、リスクが大きくなります。

 

まとめ

世界中のどの地域にいても、24時間いつでもFX取引が可能となっています。

ただし、週末の土日には市場が休業しているため、取引ができない期間があります。

また、祝日や年末年始などの特別な期間には、市場の営業時間が変更される場合がありますので、取引する際には注意が必要です。

 

コメント