FXの建値とは?建値決済のメリット・デメリットや注意点を解説!!

FXの基礎知識

FXを行う際に利確や損切りをどこでするかという問題に対して明確な答えはありません。

しかしその中で、建値決済という方法があります。

建値決済を活用することで、損失を抑えつつ精神的な負担を軽減し、ストレスのないトレードが可能になります。

ただし、行き過ぎると逆に勝ちトレードを減らしてしまう逆効果もあるため、注意が必要でしょう。

この記事では、建値の意味や建値決済の使い方、メリット・デメリットや注意点などを詳しくご紹介いたします。

FXの建値とは

FXにおける建値とは、トレーダーが新たにポジションを立てる際に設定する価格のことを指します。

つまり、新しい取引を始める際に、トレーダーが希望する価格を設定することが建値です。

建値は、売りエントリーの場合には売り注文を出す際の価格、買いエントリーの場合には買い注文を出す際の価格として使用。

建値が設定されることで、ポジションのエントリーが実行され、新しい取引が開始されることになります。

建値はトレーダーが自ら設定するため、市場の状況や予想などに応じて変更されることがあります。

建値は、ポジションの立て方や取引戦略によって異なるため、トレーダー自身が慎重に設定する必要があります。

 

建値決済とは

建値決済とは、FXにおいてトレーダーが建てたポジションを決済する際に、建値に基づいて取引を終了することを指します。

つまり、建値決済は、建てたポジションを終了するために、建値での価格で取引を行うこと。

売りエントリーの場合には、建値決済は買い注文を出してポジションを手仕舞いすることを意味し、買いエントリーの場合には、建値決済は売り注文を出してポジションを手仕舞いすることを意味します。

建値決済を行うことで、トレーダーは建てたポジションを終了し、その時点での価格に応じた利益や損失を確定することができます。

建値決済は、トレーダーが自ら手動で行う場合もありますし、あらかじめ設定しておいた条件に応じて自動で行う場合もあります。

建値決済は、トレーダーの取引戦略やリスク管理において重要な要素となるでしょう。

正確な建値決済のタイミングを判断することが、トレーダーにとって利益を最大化しリスクを最小化するために重要なスキルの一つとなります。

 

建値決済のメリット

利益確定

建値決済を行うことで、建てたポジションの利益を確定することができます。

市場の変動によって利益が出た場合には、建値決済によってその利益を確保することができます。

 

リスク管理

建値決済を利用することで、損失を最小限に抑えることができます。

市場の逆動によって損失が拡大する可能性がある場合には、早めに建値決済を行うことで、損失を限定することができます。

 

自動化

あらかじめ設定しておいた条件に応じて自動で建値決済を行う場合もあります。

これにより、トレーダーが常にチャートを監視している必要がなくなり、効率的な取引が可能となります。

 

ポジション終了

建値決済によってポジションを終了することで、保有していたポジションを手仕舞いし、新たな取引に資金を割り当てることができます。

これにより、取引戦略を効果的に実施することができます。

 

意思決定の簡素化

建値決済を利用することで、トレーダーはポジションの利益確定や損失限定のための意思決定を簡素化することができます。

感情に左右されずに、あらかじめ設定した条件に従って自動的に建値決済が行われるため、冷静な判断ができることがメリットとなります。

 

建値決済のデメリット

利益の最大化を妨げる可能性

建値決済はあらかじめ設定した条件に従って自動的に行われることが多いため、利益を最大化するチャンスを逃してしまう可能性があります。

市場が予想以上に好調に推移し、利益を更に伸ばせる可能性がある場合には、建値決済によって利益を確定してしまうため、最大の利益を得られない場合があります。

 

条件の設定によるリスク

建値決済を行う際には、条件の設定が重要ですが、条件を設定する際には市場の変動や流動性の低い時期などを考慮する必要があります。

条件を設定する際に不適切な判断をすると、予期せぬ損失を被る可能性があります。

 

建値決済をするときの注意点

リスク管理の重要性

建値決済は利益確定や損失限定のためのツールであり、リスク管理の一部として利用されます。

建値決済を行う際には、あらかじめ設定したリスク許容度に合った条件を設定し、損失を最小限に抑えるための戦略を考慮してください。

 

ポジションの状況を把握すること

建値決済を行う際には、自身の保有しているポジションの状況を正確に把握することが重要です。

利益を確定するタイミングや損失を限定するタイミングを見極めるために、ポジションの状況や市場の状況を確認し、適切な判断を行ってください。

 

感情に左右されないこと

建値決済はあらかじめ設定した条件に従って自動で行う場合もありますが、手動で行う場合にも感情に左右されずに冷静な判断をすることが重要です。

利益が出ているポジションを持っている場合には、貪欲に利益を追求するあまり、利益を確定するタイミングを見失うことがあります。

感情的な判断を避け、あらかじめ設定した条件に従って建値決済を行ってください。

 

まとめ

建値決済はトレーダーにとって有用なツールとなります。

ただし、建値決済の利用には注意が必要であり、自身の取引スタイルやリスク許容度に合った適切な建値決済の方法を選択することが重要です。

 

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