FXのサイクル理論とは?基本的な考え方や注意点を解説!!

FXの手法

FX投資において、チャートを分析し、相場全体の流れを把握することは非常に重要なことです。

そのため、多くの投資家がさまざまな分析手法を用いて、相場を予測しています。

本記事では、その中でもサイクル理論について詳しく解説します。

FXのサイクル理論とは

FXのサイクル理論は、市場が繰り返す周期的な動きを分析するための理論です。

この理論は、価格が特定の期間で上昇傾向にある場合には、それに続いて下降する傾向があるという前提に基づいています。

FXのサイクル理論によれば、市場の価格変動は、長期的な大きな波と、短期的な小さな波が交互に現れるサイクルを繰り返しています。

これらの波は、トレンドやサポート・レジスタンスラインの形成、そして価格変動の予測に役立つでしょう。

例えば、市場が長期的な上昇トレンドにある場合、そのトレンドが終わる前に、短期的な下降相場が現れる可能性があります。

同様に、市場が長期的な下降トレンドにある場合には、そのトレンドが終わる前に、短期的な上昇相場が現れる可能性があります。

 

サイクル理論の基本的な考え方

サイクル理論によれば、FX市場の価格変動は、一定のサイクルに基づいて上下します。

このサイクルは、日単位で数日から数週間程度の短期サイクルから、数か月から数年程度の長期サイクルまで、さまざまな期間で発生することがあります。

一般的に、サイクル理論によれば、相場は以下のようなサイクルを繰り返しています。

上昇トレンド:価格が上昇し、高値を更新する傾向が続きます。

トップ:価格がピークに達し、その後下落する傾向が現れます。

下降トレンド:価格が下落し、安値を更新する傾向が続きます。

ボトム:価格が最低値に達し、その後上昇する傾向が現れます。

これらのサイクルは、常に同じ期間で発生するわけではなく、また常に完璧に現れるわけでもありません。

しかし、投資家やトレーダーは、これらのサイクルを把握し、価格変動の傾向を理解することで、より効果的な投資戦略を構築することができます。

 

サイクル理論の7つの種類と周期

サイクル理論の7つの種類

サイクル理論の種類 周期
1dayサイクル 1日
4H(アルファ)サイクル 5~8日程度
トレーディングサイクル 10~18日程度
メジャーサイクル 20~35日程度
プライマリーサイクル 18~30週
中間(季節)サイクル 12~20か月
長期サイクル 40~100か月

使用頻度が高いのは4H(アルファ)サイクルやメジャーサイクル、プライマリーサイクルです。

 

周期の数え方

サイクル理論の周期はローソク足を使用して数えます。

サイクルによって、使用する時間足や1周期あたりのローソク足の本数は変わります。

4Hサイクルであれば4時間足60〜80本前後、メジャーサイクルは日足35〜45本前後、プライマリーサイクルは週足15〜21本前後を1つとして波形をつくるのが一般的です。

 

サイクル理論を使用するときの注意点

サイクルはあくまでも傾向である

サイクルは過去の価格変動を基にしているため、将来に完全に当てはまるとは限りません。

したがって、サイクルはあくまでも傾向であることを忘れないようにしましょう。

 

複数の観点から相場を分析する

サイクル理論は相場の変動を予測するための一つの手法であるため、必ずしも正確な予測ができるわけではありません。

したがって、サイクル理論を使用する場合でも、複数の観点から相場を分析し、判断することが大切です。

 

サイクルの期間は異なる場合がある

サイクルの期間は、短期から長期まで様々であり、完全に同じ期間で発生するわけではありません。

したがって、過去の価格変動を分析しても、将来のサイクルの期間を正確に予測することは難しいということを覚えておきましょう。

 

リスク管理を徹底する

投資には常にリスクが伴います。

サイクル理論を使用する場合でも、リスク管理を徹底することが重要です。

例えば、過去の価格変動を分析して、下降トレンドが予測された場合には、損切りやリスク分散などのリスク管理策を取ることが必要です。

 

まとめ

常に上昇と下降を繰り返すFX相場の中に規則性を見つけ、取引に活用する方法がサイクル理論です。

FXのサイクル理論は、市場の価格変動に対する一定のパターンを特定することができるため、トレーダーにとって非常に有効な手段です。

しかし、市場は常に予測できるわけではないため、トレーダーは常にリスク管理を行い、慎重に投資を行う必要があるでしょう。

 

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